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​​バンクーバー日記は2013年8月に62便にて終了いたしました。ご愛読いただきありがとうございました。
アメリカ・ウィスコンシンへと場所を移し、「マディソン日記」を連載中です。

第18便 暴動

6/25/2011

 
〈前回より続く〉
 
スコアは4-0の完敗。
今回もスタンレーカップは、バンクーバーには来ませんでした。
 
そして恐れていたことが起こってしまった。
試合内容に憤慨した一部のファンが暴徒と化し、車をひっくり返し、商店の窓ガラスを叩き割って
商品を略奪し、パトカー数台に火を放ち、人を殴り……刺し……
 
それはあっという間の出来事でした。
 
人々がひとつになって応援していたスポーツ観戦が一転、
警察の機動隊が繰り出し、催涙スプレーや警棒で暴徒と揉み合う事態に。
それを撮影する野次馬、あるいは恐怖でパニックになる人達で現場は大混乱に陥り、
あの平和で静かな街が戦場のような惨状に。
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第17便 スタンレーカップ

6/20/2011

 
カナダではアイスホッケーが国民的スポーツ。
カナダ、アメリカの各地にホームチームがあり、シーズン中はテレビ中継や試合観戦で大勢の人が熱狂します。
日本ではあまり見かけない、地元チームのユニフォームを普段着として着てる人もたくさん。
チームの旗がつけてある車もよく見かけるし、とにかくすごい熱のいれようです。
我がチームはその名も「バンクーバーカナックス」!
 
カナダ、アメリカを東西に分け、それぞれ年間シーズンを通じてリーグ戦を戦い、それぞれの
チャンピオン同士が真の北米王座をかけて争う「スタンレーカップ」でファンの熱狂は頂点に。
 
野球でいうなら日本シリーズ、サッカーでいうならチャンピオンズリーグみたいなもんです。
 
我がカナックスは今年は絶好調らしく、僕らがここに来た1月頃から徐々にウェスタンリーグで
優勝できるんでは、という期待が高まり、シリーズ終盤は連日のようにテレビ中継、
バー、街中のパブリックビューイングで観衆が盛り上がり、
試合の日にはバスの行先掲示板にまで「Go ! CANUCKS Go !」の文字が踊る始末。
まさに市をあげての大応援です。
ホッケーになど全く関心がなかった僕らも、連日の大騒ぎを見てるうちにいつのまにか
すっかり乗せられてしまったわけで。

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第16便 色

6/16/2011

 
すでに6月。
たまに指す日差しの強さは初夏の昂揚感を運んできます。
ただ今年は歴代1位の天気の悪さだとかで、雨の量も気温の低さも過去最高。
いまだに曇りや雨の繰り返しで、太陽に飢えてる僕には夏の気配がほとんど感じられず。
 
それでも街には水着が並び、太陽は夜9時を過ぎても沈まず、人々の服装も開放的になって、
強制的に夏に向けての心構えをみんながしているといった感じです。
 
でもみんな鳥肌立たないのかな。この寒空に。
マウンテンジャケットに身を包みながらそんな事を思ってる毎日。
 
 
一週間に2日くらい、天気がいい日があります。
ここぞとばかりにみんな外に出ては、遅くまで日光を楽しむのが日課。
僕も最近はスケッチブック片手に近所や郊外まで出かけては、その景色の美しさに心を奪われ、
その光景を絵にとどめようと試みるも、本物には遠く及ばない事に気づかされて
バカらしくなってやめてしまうといった事の繰り返し。

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第15便 ウィスラー

6/5/2011

 
すっかり更新が遅くなってしまいました。
最近は午前中の英語学校、午後からはヨコハマトリエンナーレ用の作品制作で何かと忙しく、
飛ぶような速さで時間が流れていきます。
 
さて先日、念願のウィスラースキーリゾートに行ってきました。
カナダに来たなら一度は行けと言われるスキー場。
名前だけでも聞いた事のある人は多いのではないでしょうか。
北米でNo.1の規模を誇るこのスキー場は、スキーヤーの憧れの聖地。
世界中から観光客が訪れています。
 
驚くべきはその広大さ。
ほんっっっっとに広い ! !
狭くて細々した所からインスピレーションを得る事が多い僕でも、ここまで広いと逆に考えさせられますね。
自分の絵とは何かと。
 
細部に目をやろうにもその細部がほとんど無い……
けど面白い。見ていて飽きない。
なんで?
一体僕はこの真っ白な巨大空間のどこから制作意欲を掻き立てられているのだろう。
この空間をペンで再現してみたいと思う反面、頼みの綱である細部を描かないという行為に
果たして耐えられるだろうか……

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    Author

    池田 学(いけだ まなぶ)
    画家。1973年佐賀県多久市生まれ。98年東京藝術大学美術学部デザイン科卒業。2000年同大学院修士課程を修了。 2011年1月25日より1年間、文化庁の芸術家海外研修制度でカナダのバンクーバーに滞在。バンクーバーへは、奥さんと2歳の長女も同行。2012年3月に再渡航。2013年夏にはアメリカ・ウィスコンシン州マディソンに場所を移し、美術館で滞在制作を開始。

    『池田学画集1』 
    ミヅマアートギャラリーの作家紹介

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