震災前の夏。ここ牡鹿半島の入り江には、青色のキャンバスに黄色や赤、黒の点描をほどこしたようなカラフルな海がありました。ここではカキやホタテの養殖が盛んです。養殖に使うプラスチック製の浮き樽や浮き球が、海を彩っていたのです。 今年7月、女川湾の北、尾浦(おうら)で、私は漁師さんの船に乗せていただきました。小雨に煙る海の色調は、モノトーンではありますが、水面には浮き樽が秩序正しく並び、なつかしい海の色彩を少し取り戻していました。 |
Author小野智美(おの さとみ) Archives
3月 2019
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