最近は毎朝原発の状況を確認することが日課です。 本当に大丈夫なのか? 政府の発表を信じていいのか? 原発って本当に必要なのか? 東京に住んでた僕の夜のイメージは、 どこに行っても街灯があって コンビニと自動販売機が20メートルおきに並び、 やってもいない店にも明かりがともり、 誰が見るのかライトアップされた看板が光り…… たぶん普通に本が読めます。 それくらい無駄に明るい街。 もともと田舎が好きな僕はその夜の明るさが不自然で嫌でした。 海外に行くとその薄暗さにびっくりします。 たぶん東京と比べると、どこ行っても暗いと感じるんじゃないかな。 先日近所のスキー場のナイターに行ってきました。 家から車で20分、駐車場からゴンドラで1000メートルくらい上がってスキー場着。 そこでびっくり! ゴンドラの中に15人くらいのスキー客が乗って出発。 真っ暗な山の上を静かに上っていく。 なんと電気がないんです。 もちろん音楽も。 その日は一面の濃い霧だったので、外は一面の闇。 右も左もわからず時折うっすらと乗客のシルエットが見えるのみ。 ウン十メートル上空で真っ暗な車内に座り、ただゴンドラの揺れに身を任せてる数分間は、 恐怖でした。 日本だったらありえない。 車内も明るく照らされ、音楽も流れてることでしょう。 もちろんみんなは慣れたもの、それぞれ話しながら楽しそう。 そして着いた先は明るいスキー場。 みんなそれぞれ好きな方向に散らばっていきました。 確かに驚いたけど、考えてみれば、車内の照明や音楽は絶対に必要なものではない。 特に車内で着替えることもないし、数分間乗れば、明るい目的地に着くのだから。 日本の特徴は、かゆいところに手が届く、まさに「あったらいいな」が実現されているところ。 なくてもいいけどあったらもっと快適でしょ? 万が一のことがあったら危ないから付けときましょ。 もし。ひょっとして。 サービスがサービスを呼び、よかれよかれとやるうちに、それに慣れてしまった僕らは 人間として甘えん坊になってしまったんじゃないか。 日本という両親のもとで過保護に育てられすぎたんじゃないか? 無くてもいいものは無くていい。 そんなことを思わずにはいられませんでした。 快適さを知ってしまった僕らはカナダ式に慣れるのは相当大変だと思いますが、 そんなことを言ってられない時が今なのだとも思います。 コメントの受け付けは終了しました。
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Author池田 学(いけだ まなぶ) Archives
8月 2013
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