梅原真『おいしいデ』
[詳細目次] ◎印は実際には一つひとつ異なるアイコンがつけられています。 くり デザインシンキングでピンチをチャンスにする 山しかないのなら、山でなんとかするしかない 化学肥料と農薬を使わずにできませんかね? 山間から、デパ地下へ 実は味も変えておいた。これもデザイン ◎おいしいデ いりこ うちのいりこは、えらとはらわたをとりますねん 食材は人を騙せない。それを包むデザインも同じだ まったくオヤジの舌はどうなっているのだろう デザインは経営資源である ピンチから立ち直ってプチ成功 ◎おいしいデ ぶた 現場に行ってスイッチが入る 「あじ豚」と命名された、おいしい理由 3人の息子たちが家業を継いでくれた おいしいあんしん。自分たちの気持ちをデザインする マジックペンの中においしさがある ◎おいしいデ きびなご ハラガククレテイルヒト アンチョビってなんぜよ? さかなとしおとひとてまで タペストリーが語るもの かあさん産業 さんちょく ◎おいしいデ おちゃくり お茶があって栗があれば何かができる 山奥にパティシェがいない。だから地栗モンブラン 栗を借りて来い! おたすけ地栗 ◎おいしいデ かつお デザインは問題解決ソフト タタキが届いたときの嬉しさをデザインする 効率の悪いデザイナー 漁師が釣って 漁師が焼いた 20億円の光と影 30年経っても、あのフレーズは生きている ◎おいしいデ マッシュルーム 馬力のあるヤツ 馬ふんでウマいもの 馬はあとまわしにするデザイン どこかで言っておきたかったこと ◎おいしいデ 煎り酒 自家栽培の大豆と小麦で醤油をつくる 遺伝子組み換え大豆はイヤだ 煎り酒は、日本古来の調味料 煎り酒の「時間」をデザインする ◎おいしいデ たまご 断るはずが、受けていた 名前を変えないと仕事しませんよ そして、ニワトリノニワ デザインをインプットする ギャラは2羽のニワトリどちらかの卵、一生分 ◎おいしいデ 梅原真というおっさんは、なんでもやりよるデ ─── 糸井重里 高知在住のデザイナー梅原真の新著、いよいよ刊行します! 各方面に反響の大きかった2010年刊の『ニッポンの風景をつくりなおせ』続編。 帯のコピーは、糸井重里さんに寄せていただきました。 梅原真著『おいしいデ』 A5判・並製・272頁・オールカラー 2018年6月末頃刊行 本体2,800円 ISBN 978-4-904702-71-0 C0070 基本デザイン:梅原真 デザイン協力:原研哉+大橋香菜子 梅原真が「おいしいデザイン」とその秘訣を絶妙な語り口で書き下ろし、カラー写真とともに一挙公開する破格のデザイン書。「デザインは経営資源」と説き、「土地の力を引き出すデザイン」をテーマとする梅原のゆるぎない物差しからは、地域再生のためのヒントもたくさん見出すことができます。 ローカルの一次産業のデザインを長年てがけ、 “考え方”そのものを変えるところからデザインし、マイナスをプラスに転換して「あたらしい価値」を生み出してきた梅原真。デザインワークを初めて収めた前著『ニッポンの風景をつくりなおせ── 一次産業×デザイン=風景』が刊行された2010年以降、NHK『プロフェッショナル』などでも紹介されて注目を集め、高知だけでなく全国から依頼が舞い込む事態に。にわか依頼をどんどん断りながらも、しかし、心揺さぶるひたむきな生産者に出会えば、どうにかせないかんと発奮し、ときに叱りとばしつつ、ユーモアで包み込む「おいしいデザイン」で消費者との間を見事につないでいきました。 「デザインは問題解決ソフト」、「デザイナーとは問題解決人」と言い切る梅原が、海から山へ、里から街へと奔走し、“絶体絶命”の淵にいる生産者の志に応えていく──瀬戸内の島で一家総出の手作業で加工されたいりこ、口蹄疫で打撃をうけた養豚場の手塩にかけた加工品、有機飼料と広い飼育環境にこだわった鶏の卵、老舗和菓子屋の新たな試みを後押しする最新の仕事も含め、本書では26の仕事を紹介しています。前著でも紹介された、一本釣りカツオ漁の風景を守った「漁師が釣って 漁師が焼いた」藁焼きたたきや、衰退していた四万十の栗をもりかえした「しまんと地栗」などのさらなる展開も収録。 生産者の逼迫した状況をシビアにうけとめつつ、ユーモアもまじえて包みこんでしまう梅原真のデザインの大きさを肌で感じることのできる無二の本です。 [目次] まえがきがわりのインタビュー くり/いりこ/ぶた/きびなご/おちゃくり/かつお/マッシュルーム/煎り酒/たまご/アイス/なっとう/山田まん/紅茶/新聞/ひがしやま/なまこ/土左日記/岩がき/ひもの/ところてん/もも/ふるさとの台所/摘み草 ひのき/ロール/うどん/竜馬 梅原真とニッポン 原研哉 あとがき [著者プロフィール] 梅原真(うめばら・まこと) デザイナー。高知市生まれ。放送局の美術スタッフとして勤務後、1980年よりフリーランス。高知というローカルに拠点を置き「一次産業× デザイン=風景」という方程式で活動する。かつおを藁で焼く「一本釣り・藁焼きたたき」。柚子しかない村から「ポン酢醤油・ゆずの村」。荒れ果てた栗の山から「しまんと地栗」。世界中どこにでもある新聞から「しまんと新聞ばっぐ」。高知県の森林率84%をおもしろがる「84はちよんプロジェクト」。そして砂浜しかない町に「砂浜美術館」のプロデュース。「土地の力を引き出すデザイン」で2016毎日デザイン賞・特別賞受賞。武蔵野美術大学客員教授。 ▽ 立ち読み以下のスライドショーで、26の仕事のうち、最初の「くり」を立ち読みできます。 『デザインノート』2018年6月号の特集「地域発、日本を変える最強のデザイン。」に梅原さんがトップバッターで登場しています。立ち読みページは、こちらから。ここで紹介されている仕事の多くは、近刊『おいしいデ』に収録さえれています。お楽しみに。
高知 「モノ」より「コト」のデザイン 梅原 真 梅原 真デザイン事務所 |
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