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​​バンクーバー日記は2013年8月に62便にて終了いたしました。ご愛読いただきありがとうございました。
アメリカ・ウィスコンシンへと場所を移し、「マディソン日記」を連載中です。

第10便 スタジオ

4/11/2011

 
今日は僕のスタジオを紹介。
 
僕は文化庁の芸術家海外研修制度でカナダに来ているんですが、
この制度の条件として受け入れ先というものが必要になります。
 
要は僕という日本人を1年間受け入れてくれる機関。
 
僕の場合はそれが、エミリー・カー造形大学です。
 
ここで僕は招待作家という肩書で校舎の一部屋をスタジオとして貸してもらい、そこで制作をすることになっています。
 
そして与えられた部屋がこちら。
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校舎は3つあるんですが、僕のスタジオはちょっと離れにある大学院の建物の3階で、こぢんまりとした部屋です。
さぞ学生と交流するんだろうと意気込んで行ったんだけど、さすが美大の大学院、ほとんど誰もいない。
そこは藝大と同じだな。
 
ちょっと残念だけど、自宅のアトリエでしか制作したことのない僕にとってはこの閉ざされた空間が妙に落ち着くし、
なにより集中できる。自宅と違ってテレビもなければ本や写真もない。
 
最近は写真やパソコンの映像などからアイデアをもらうことが多かっただけに、
何もない部屋で自分の頭の中だけのイメージを頼りに描くことは、最初は心細かったけど、
それは手軽にイメージを入手することで衰えていた僕の想像力を再び鍛えなおすというか、
アイデアを形にするためのデッサン力を磨きなおすというか、なんというか真剣に自分と向き合ってる感じ。
とても新鮮でなつかしい感覚。
 
 
そうして自分の中の引き出しを必死に掘り起こして探し当てたものは、間違いなく面白い!
 
 
そうだったそうだった。
忘れてた~
 
思えば子供の頃や学生の頃はこうやって描いてたなぁ。
 
最近イメージがブレると感じてたのはこのせいだったんだ。
 


便利になりすぎて、感覚が衰える。
 
大事なことを気付かされました。

コメントの受け付けは終了しました。

    Author

    池田 学(いけだ まなぶ)
    画家。1973年佐賀県多久市生まれ。98年東京藝術大学美術学部デザイン科卒業。2000年同大学院修士課程を修了。 2011年1月25日より1年間、文化庁の芸術家海外研修制度でカナダのバンクーバーに滞在。バンクーバーへは、奥さんと2歳の長女も同行。2012年3月に再渡航。2013年夏にはアメリカ・ウィスコンシン州マディソンに場所を移し、美術館で滞在制作を開始。

    『池田学画集1』 
    ミヅマアートギャラリーの作家紹介

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