今はクリスマスからお正月にかけてのホリデーシーズン。
こちらでできた友達のほとんどは実家に帰ったり旅行に出かけたりして少し寂しい毎日です。 街に出ると各家々や街路樹、教会など至るところでイルミネーションが華やか。 まだ本場のクリスマスを体験したことのない僕らにとっては、日本のクリスマスのイメージと 厳かな感情がぶつかり合ってるような不思議な感覚の毎日です。 こちらではクリスマスが日本のお正月のようなもの。 20日頃になると今年お世話になった方からのクリスマスカードが届き、来年もよろしくお願いします というメッセージが。当日は家族や親戚みんなで集まってごちそうを食べながら静かに過ごすようです。 かたや大晦日から元日はカップルが花火を見たりデートをしたりして過ごす日で、 日本のクリスマスとほぼ同じ。 年が変わる瞬間にはカップル同士、老いも若きもキスをしながら年をまたぐそうな。 そしてもう一つ、クリスマス明けの26日はボクシングセール! なぜボクシングなのかは知らないが、どの店も軒並み50%~なんと90%OFF !! 人気の店には早朝から行列ができるほど。 こりゃ行かなきゃソンですな。 そうしてニューイヤーデイも終わり、早いところで2日には仕事始めで、また日常へと戻っていくのです。 緑豊かで美しい街、バンクーバー。
街路樹や公園も豊富で、行き交う人々の表情も和やか。 世界で一番住みたい街にも選ばれているこの都市には、もう一つの側面があります。 それが「Hastings Street」。 いわゆるスラムです。 といってもそんなに大きいものではないのですが、そこに足を踏み入れると、 その雰囲気の異質さにここが同じバンクーバーかと思う程のショックを覚えます。 バンクーバーは小さい都市。 特にダウンタウンの通りは碁盤の目のように整備され、それぞれは街の端から端を結んでいて、 車なら10分ほどの距離。 各通りには特徴があり、例えば観光客の多いロブソンストリート、ショッピングならグランビルストリート、 下町的な趣きのデイビーストリートなどなど。 その中でヘイスティングストリートは金融街の中心といったポジション。 両脇にはギラギラした無機質なビルやマンションがそびえ立ち、ある意味 バンクーバーの中枢ともいえる印象。 それが車で数分も走れば、景観はガラリと変わり今度はシャッターで物々しく覆われた店が 目立つように。 |
Author池田 学(いけだ まなぶ) Archives
8月 2013
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