つい先日、「Culture Crawl」というイベントに行ってきました。
これはバンクーバー中のアートスペースを3日間一般開放して、 自由にスタジオ見学や作品鑑賞、購入までできるというもの。 スタジオは街中に100箇所近く点在していて、中身も実にさまざま。 スペースは100人以上が所属している元工場だった大きなものから個人の家の一室まで、 職種も画家、彫刻家に工芸家、内容もアクセサリーや映画のセットに特殊メイクまでと幅広く、 お目当てのスタジオ目指してガイドマップを手にした人々で通りは大賑いでした。 僕も早速マップをもらい、地元のアーティストに教えてもらったお薦めスペースに。 まず一つ目は最大手、100組以上のアーティストが所属する大型スタジオ。 外見はまるで工場。 中にはいると薄暗く曲がりくねった通路が迷路のように続き、所狭しと作業場が並ぶ。 部屋も日当たりのいい大きな個人スペースもあれば、 3、4人で仕切りをしてシェアするものまであり、広さも用途もさまざま。 今回は一般開放ということでほとんどのアーティストは作品の展示に空間を使っていたので 制作中の風景を見ることはできなかったけど、雰囲気はよく伝わってきました。 バンクーバーの秋は短い。 というかはっきりとしない。 気温的にも年中秋のようなものだからか、日本のようにどこか儚くもの悲しいといった感覚はあまりない。 八百屋に並ぶ食べ物もいつもと同じ。サンマやキノコ、柿や栗といった秋ならではのものも無い (あるのかもしれないが)、ま、いつもの街にいつもの空。 とはいえ一歩外に出れば街路樹の紅葉たるや素晴らしく、カエデの葉を国旗にしたカナダ人の気持ちも うなずける程に色とりどりの樹々が目を楽しませてくれる。 とにかく、美しい。 そんな紅葉も2日続いた雨で儚く終わり、、そのまま冬に入った。 といっても何をもって冬なのか…… これまた微妙なところ。 近くの山が雪化粧して、スキー場もオープンした以外はこれまた同じ。 空気は少し寒くはなったかな? 11月に新しいスタジオに引っ越しました。
僕の受け入れ先であるエミリーカー美術大学のスタジオは、9月から新学期で (こちらは新学期が9月なのです)、新1年生が使用するからという理由でスタジオを使えなくなり、 しばらくは自宅の机で作品を描いていました。 バンクーバーにはいろいろなところに共同のスタジオがあり、僕も探していたのですが、 先日知り合いづてに部屋が空いたとの知らせが。 場所はチャイナタウンの真ん中。 1階は「BLIM」という雑貨屋さんになっており、スタジオスペースは横の階段を上がった2階。 広さはエミリーカーのそれよりも狭く、窓もない小さなものですが、こちらでは珍しく 扉付きの個室なうえ、セキュリティーも行き届いており防犯対策は万全。 |
Author池田 学(いけだ まなぶ) Archives
8月 2013
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