ビクトリアに行ってきました。 バンクーバーからフェリーに乗って約2時間、バンクーバー島の南に位置する ブリティッシュ・コロンビア州の州都です。 イギリスの面影が色濃く残り、いたるところに花が咲き乱れる美しい街。 街中や庭園で、たくさんの花々を見て歩きました。 花に詳しい人の話によれば、ここに咲いてるものは日本でいう春の花、 秋の花が中心なのだとか。それが同時に組み合わさって咲いているのが 何とも不思議で面白いのだと。 なるほど。そういう見方もあるのか。 花自体は、こんなの見た事がない! というものより、日本の花屋さんや生垣で 見た事があるものがほとんど。ただ同じ花同士でも、日本とは全く異なる色の 組合せなので随分違った印象を受けます。とにかくカラフル。鮮やか。奇抜。 でも絶妙にマッチしてるところが流石ガーデニングテクニックといったところでしょうか。 それに加えて陽射しの強烈さも大きな役割りを果たしてるんじゃないかなと、僕は思います。 ここカナダでは紫外線が日本の7倍と言われるほど太陽の光が強く、 湿気もほとんどなくカラリと乾いています。 当然光と影のコントラストも強く、あらゆるものがギラギラして見えます。 ハッキリした色味の方がここでは映えるという事なんでしょう。 逆にこちらの日本庭園に行くと、植物も雰囲気もほとんど同じに造ってあるのに、 何か重厚感のようなものが抜けてしまって妙に軽く見えてしまうように感じます。 水分と一緒に、荘厳さも蒸発してしまったのでしょうか。 光や水や空気が、こんなにも物の見え方を左右するのだから、絵の中の影や 空気の色味にも、もっとこだわる余地があるなと改めて感じた一日でした。 コメントの受け付けは終了しました。
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Author池田 学(いけだ まなぶ) Archives
8月 2013
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