とにかくアメリカ、広い! 高速道路を行けども行けども、いっこうにつかない。 いや実際には4時間ほどだから、距離にすれば大した事はないんだけど、はるか先まで まっすぐに続く道を見ながらの運転は、想像以上に「果てしない感」を人に与えるもので。 そしてその景色の広大さ! 北海道も広いと思ったけど、ここに比べれば「狭くはない」という感じでしょうか。 日本人が考える「広い」感と、アメリカ人が考える「広い」感は絶対に違うはず! そりゃあ正面からぶつかってもかなわないなと、ぶつかった事もないのに 妙に納得してしまいました。 やがてシアトルの街が。 バンクーバーから南に下がってきた分、随分暑く感じる。陽射しもさらに強いような。 夕方近かったので、散歩がてら街を歩いてみました。 バンクーバーと同じ海に面した港町といっても、シアトルの方がもっと都会というか、 人くさいという印象。人々の表情もどことなく違ってて、カナダのようにのんびりした 雰囲気は感じません。そこはアメリカとカナダ、国が違うので当然かもしれませんが。 翌日はダウンタウンから郊外に出て、そこからさらに車で4時間ほどのレーニア山へ。 コーヒーでもお馴染みのマウントレーニアってやつです。 しかしここも遠かった…… これまた行けども行けども一向に着かず、開き直りはじめたころにようやく真っ白い雪山が。 標高が4000m以上あるのでもちろん山頂までは行けませんが、その近くまで行く 山道からの眺めはおとぎ話のような世界でした。 色とりどりの高山植物が咲き乱れ、緑の丘に点在する樹々、そして雪山とロッジ。 行った事ないけどまるでアルプス ! ! だがここで一つ異変が…… 何だろうさっきからのこの息苦しさ。深呼吸しようにも肺に空気が入っていかない。 そういえば夕べあまり寝てなかった。 しかもここは結構な高地。雪山が見え始めた頃から急におかしくなってきた。 そう、どうやら軽い高山病にかかってしまったみたいです。 おかげで写真撮影や散策もそこそこに、元来た道を慌てて帰路へつく僕ら。 1時間後、標高も随分下がったところですっかり元気になりましたが、それにしても ちょっと残念でした。ひょっとしたらとスケッチブックも持っていってたんだけどなぁ。 でも逆にあまりいられなかったからこそ残ってる印象は強い訳で、その位の方が 絵に取り入れやすいのもまた事実。こんな感じ~くらいの方が自由度が効くのです。 今回は2泊3日でマリナーズ観戦はおろか、ほとんど観光らしい観光はできませんでしたが、 またゆっくり訪れたいと思ったシアトル旅行でした。 ちなみに帰りの国境越えは拍子抜けするほど簡単で、それこそ高速道路の料金所と同じでした。 ふぅ。ハラハラさせやがるぜ。 コメントの受け付けは終了しました。
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Author池田 学(いけだ まなぶ) Archives
8月 2013
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