羽鳥書店 Web連載&記事
  • HOME
    • ハトリショテンだより >
      • 近刊新刊 案内
      • 図書目録
    • 人文学の遠めがね
    • 憲法学の虫眼鏡
    • 女川だより
    • 石巻だより
    • バンクーバー日記
  • 李公麟「五馬図」
  • ABOUT
  • OFFICIAL SITE
  • HOME
    • ハトリショテンだより >
      • 近刊新刊 案内
      • 図書目録
    • 人文学の遠めがね
    • 憲法学の虫眼鏡
    • 女川だより
    • 石巻だより
    • バンクーバー日記
  • 李公麟「五馬図」
  • ABOUT
  • OFFICIAL SITE
画像
​​バンクーバー日記は2013年8月に62便にて終了いたしました。ご愛読いただきありがとうございました。
アメリカ・ウィスコンシンへと場所を移し、「マディソン日記」を連載中です。

第46便 ロードトリップ〈前編〉

7/26/2012

 
10日間の予定で、バンクーバーからサンフランシスコまで車で旅行に行ってきました。
全走行距離約3000キロ、生まれてはじめてのロードトリップです!
 
話が持ち上がったのは出発の10日前。
メンバーは僕らと友人家族。大人4人に子供2人の旅です。
 
出発前にざっと計画を立てようということになりましたが、なんせ初のロードトリップ、
広大なアメリカを地図で見たところでとんと距離感がつかめません。
僕の経験では大学生の頃に1週間くらいかけて東京から実家の九州まで
皆で車で行ったことくらいしかないので、それと照らし合わせて想像するのが精一杯。
 
結局子供もいるのでゆっくりめのペースで行こうということになりました。
 
だいたいのプランは、バンクーバー→シアトル→オレゴン→海岸沿いを南下して
サンフランシスコ→帰りは内陸沿いを北上して帰るというもの。
宿泊はテント。サンフランシスコだけはホテルです。
行きに4日、サンフランシスコで2、3日滞在、帰りに3日くらいの計画です。

​さて出発の日はバンクーバーらしく曇り時々雨。
さんさんと降り注ぐカリフォルニアの太陽を期待して胸が高鳴ります。
 
 
順調に走り始め、やってきたのはアメリカ国境。
ここは去年シアトルまで行った時にも通った最初の難関です。
今回は友達もいる(しかもカナダ人)のでなんか安心。
いつものようにオフィスで並ばされ順番を待つ。
今回のオフィサーは無愛想で声の小さい男性。
質問がいちいち聞こえず何度も聞き返すうちにイライラしてきたのか、
指紋をとる時には日本語で「ユビ ! !」と言われました。
 
 
無事に国境を通過しシアトルの街へ。
青い海と深い緑。その先に見える白いビル群。
去年は夕方到着した上に初めて訪れたということもあり余裕がなかったんでしょう。
打って変わって美しい! という印象を受けました。
 
木漏れ日の中を散歩しカフェへ。
街の感じはバンクーバーと似ていますが、もっと開放的で明るい感じ。
人種もさまざまです。
港に行ったらビルをそのまま横倒しにしたような巨大な船に大勢の人が乗り込んでいました。
アラスカ行きの豪華クルーズ客船だそうです。
 
 
シアトルを越えて走ること数時間。
延々と続く山と森、木立。
あるところにはあるんだな。
次々と溢れて湧いてくるような緑の中を走りながら、ごく僅かな緑に自然を見出さなければ
ならなかった東京生活を思い出しました。
 
 
やがてオレゴン州に入り、海岸沿いの道をひたすら南下。
牛や馬、カモメ、アザラシ、花、テントウムシ。
涼しいバンクーバーとは違い格段に生き物の気配が濃くなります。
オレゴンからはしばらく海岸沿いを走ることに。
 
そこにはこれまで見たこともなかった圧倒的な海がありました。
バンクーバーの穏やかな内海と違って、太平洋そのものを表したような力強く、恐ろしげでもある海。
度肝を抜く広大さに加え、ごうごうと音を立てて迫りくる波、波、波。
はるか彼方の水平線までもが盛り上がり、グネグネとした小山のような造形の面白さ。
そして暗い水面と白い泡のコントラスト、寄せる力、引く力。
泡と飛沫が作り出す絶え間ない表情が、大きな動きとともに押し寄せる迫力に、
すっかり取り憑かれてしまいました。
これなら一日見ていても飽きない。
画像
画像
画像

​高台に登って海岸線を見下ろせば、波しぶきで霞む絶壁がどこまでも続く。
そのスケールの巨大さに、ここが地球という惑星なのだという感覚も初めて覚えたものでした。
 
 
とにかく僕の中で「海」という価値観が変わった瞬間でした。

コメントの受け付けは終了しました。

    Author

    池田 学(いけだ まなぶ)
    画家。1973年佐賀県多久市生まれ。98年東京藝術大学美術学部デザイン科卒業。2000年同大学院修士課程を修了。 2011年1月25日より1年間、文化庁の芸術家海外研修制度でカナダのバンクーバーに滞在。バンクーバーへは、奥さんと2歳の長女も同行。2012年3月に再渡航。2013年夏にはアメリカ・ウィスコンシン州マディソンに場所を移し、美術館で滞在制作を開始。

    『池田学画集1』 
    ミヅマアートギャラリーの作家紹介

    Archives

    8月 2013
    7月 2013
    6月 2013
    4月 2013
    3月 2013
    2月 2013
    1月 2013
    12月 2012
    10月 2012
    9月 2012
    8月 2012
    7月 2012
    6月 2012
    5月 2012
    4月 2012
    3月 2012
    2月 2012
    1月 2012
    12月 2011
    11月 2011
    10月 2011
    9月 2011
    8月 2011
    7月 2011
    6月 2011
    5月 2011
    4月 2011
    3月 2011

    Categories

    すべて
    池田学のバンクーバー日記 目次

    RSSフィード

Copyright © 羽鳥書店. All Rights Reserved.