それにしても日本の食べ物、美味しい! コンビニのスイーツですらこんなに美味しいなんてびっくりです。 しかもどれも繊細で洗練されています。 海外では安い物はあくまでも「安い」というのが売りなので、味や質も「安い」のが多いのですが…… コンビニのスイーツでこのレベルとは、まったくもって日本はすごい。 これは食品に限った事ではなく、全ての商品に対して同じ事が言えるような気がします。 たとえばガムテープ。 日本のガムテを知っている僕らにとっては、こちらの粘着性が弱いものはまったく使えません。 ガムテに限らずいろんなテープがそうですが、どれも使い勝手が悪く、イライラしてしまいます。 ここに引っ越したばかりの頃、日用品を求めてさまよったものの自分達の思う物が見つからず、
100円ショップのダイソーバンクーバー店を見つけてその質の良さに大喜び、1万円分ほど買った 記憶があります。日本ではたかが100円ショップでも、ここでは貴重なメイドインジャパンブランド。 まさにかゆいところに手が届く、サイズも豊富なその品数と「あったらいいな」を実現したアイデア商品 のラインナップ。さすが日本というところですが、僕らはそれらの商品に驚いたわけではなく、 それすらないのだという環境に愕然としたのでした。 郵便物が翌日届くのも改めて驚きです。 こちらでは1~2週間かかる上に、下手をすると届かない事もあるので、常に気が抜けません。 日本にいたら当然の事が、こちらでは特別なのだということ。 海外に出ると、自分の中での既成概念を打ち破られる事だらけです。 それでもやはり帰ってきて数日は、その過剰すぎるほどの便利さにどっぷりと浸り、 久しぶりの快適さを謳歌していました。 あんなに必要だった英語が、ここでは遠い遠い外国の言葉。全く必要ありません。 電車の英語アナウンスが、日本にいて唯一聞いた英語でした。 美味しくて、便利で、言葉の心配もいらない。 まるで実家のように居心地のいい日本。 でもここにしばらくいたらあっという間に呑み込まれてしまいそう。 やがて何ともいえない焦りを感じ始めてきました。 やはり実家は長くいるものではないのかもしれません。 自分のために、やっぱり今はそこから抜け出さないといけないのです。 コメントの受け付けは終了しました。
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Author池田 学(いけだ まなぶ) Archives
8月 2013
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