健太さんの両親が署名活動を思い立ったのは、2012年の晩秋でした。 文言を吟味し、横断幕を用意し、準備に熱中する両親の横から、健太さんの4歳下の妹が口をはさみました。 「仙台で署名してくれる人なんて、いないよ。チラシだって、受け取ってくれるかどうか。署名なんて、仙台では全然期待できないからね」 冷めた口調でした。誰も署名なんかしない。そう思いました。その時になって両親が落胆することも心配でしたから、あえてクギをさしたかったのです。が、熱くなっているお父さんから「自分の兄貴のことなのに、なんだ、その言い方は」と叱られてしまいました。 2人きりの兄妹です。幼いころの写真を拝借しました。 |
Author小野智美(おの さとみ) Archives
3月 2019
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